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2005年03月29日

VOL.6 オーダー家具作りを通して、どんなルーツの持ち主にも働く喜びが味わえる企業でありたい

「オーダー家具の赤装」は求人広告は一切出していません。ところが先日、就職希望の人が現れました。しかも、なんと二人も・・・。こんなことは、今まで無かったことです。

一人は、新卒の20歳の男性。
工業高校の機械科を卒業し、短大では幼児教育を学んだ方でした。とても明るくて、ガッツの有る好青年でした。木工関係の仕事場をあちこちと調べ歩くうちに、ホームページで「オーダー家具の赤装」を見つけたそうです。
もう一人はなんと女性です。
歯科衛生士から大手家具メーカーのアドバイザーに転身。お客様とのふれあいをモットーに頑張って来られた方でした。赤装のアンテナショップでもある、エム・シュクルさんの展示品を見て「この家具の製作工場で働きたい」と、見学に来られました。

「ものを作る喜び」、「人様を喜ばせる喜び」を一度でも味わうとやってみたくなるものです。このお二人は、自分に合った道を一生懸命探す努力をしているうちに、「オーダー家具の赤装」に出会ったのだと思います。私たちも大いにこの出会いを喜びました。しかし結論を申し上げますと、お二人のご希望をかなえることは出来ませんでした。

正直な話、赤装も会社の将来像を真剣に考えなくてはいけない時期です。むしろ遅いぐらいです。後継者不足がクローズアップされる今日、「若者が育たないと自分たちの足元がぐらつくから若い人を採用しないと・・・」と考える経営者が多いです。しかし、私は老いも若きも共に成長できる環境作りが後継者の育成にとっても必要だと思っています。
つまり、後継者だけではなく協力者を養うこと。すなわち、同じ空間の中で別々の役割を持ったもの同士が、ひとつの方向に向かって、協調して働く。小規模製造業でしか味わえないこの魅力を、とことん追求して、小さくても存在感のあるブランド企業に成長することを赤装は目指したいと思います。

「オーダー家具作りを通して、どんなルーツの持ち主にも働く喜びが味わえる企業でありたい」これが赤装の理想です。

投稿者 redwood : 2005年03月29日 15:58